久しぶりに
以前京都で担当させていただいたご案件、
現在はDean & DeLucaさんとなっている建築です。
今でこそ、町家やレトロビルの改修は珍しくなくなりましたが
こちらは
京都烏丸(からすま)にある
旧北國銀行京都支店
建築は東京駅等を手がけた
辰野金吾氏(辰野片岡設計事務所)
今、振り返ると
リノベーション先駆け的なご案件でした。
当初のご依頼は「ライトアップ」
ライトアップとは夜景観での『見え方』のことですよね、との提案から
外に配する明るさより、
建物からの『洩れ光』→この印象を醸し出すための設計を屋内に施しました。
2階の窓面にはカーテンと窓との間に照明を配置しています。
通常 屋内・お部屋用の照明は窓/カーテン/室内光となります。
外から見て明るさの印象が一定に得られるよう、窓/演出光/カーテンと
ーテンと窓との間に照明を施しています。
ライトアップ=外構照明とは決して外から光を当てることだけではない
洩れ光の様に感じる明るさ
2階部の営業状態に関わりなく、
外からの見えとして計画しておく、という
ライティングプランでした。
担当させていただいた当初は
flowing KARASUMA さんという飲食やスパの入った施設様でした。
Dean & DeLucaさんになられた
今も変わらない外構の佇まい(夜景)
ライトアップという表現と
要求されているもの、欲しいとイメージされているもの、
そして、われわれがご提案させていただける設計と
3者が3様、
言語と解釈、イメージを整理して
欲しいモノのご納得とご提案内容にズレが生じていないことを
ご理解いただく
お施主様の表現と本当に希望しているものが
一致していないことはよくあります。
そこへのご理解や整理をさせていただくことも
設計のスキル、ご提案のスキルであると感じるご案件。
ライティング事案に関わらず、そういうことってよくあると思います^^
光環境設計室
菊原 啓子
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