ここちよさの設計
1灯の不点(ふてん=照明が点灯しない状態)が出ても
ご連絡をくださる
もう10年以上携わらせていただいてる
ブランド様があります
照明というと
わたくしのような照明設計=ソフトに携わる担当と
照明器具の調達や時に特注といった=ハードの担当があります
そして、取り付けてくださる工事という担当さんもあります
1社で総合的に対応されるところもあります
わたくしに連絡をくださる、ということ
切れた照明を新しくしたい、
暗くなった箇所を明るくしたい、とだけで考えれば
器具を調達する担当さんに連絡をした方が、手配は早いはずです
しかし
時間を要しても
わたくしに連絡をくださるのは
空間全体のバランスがある
バランスを見て(光環境を)設計している、
また
照明には潮流があり
折を見て刷新もしなくてはならない、との
ご理解があって、と感謝しています。
商業施設の1灯の不点は
購買に関わる大切な1灯。
商業施設さんだけでなく
宿泊施設でも
快適がそこなわれたり
飲食店でも
美味しさの再現が
叶わなかったり、もします
不点に備えて
電球を準備できた時代もありました
でも今は、少々現実的でもない
いわゆる電球=光源と照明器具が一体となっているモノも
増えてきています
不点という機会を
見直しの機会、と捉えてくださり
1灯の不点でもご連絡をくださる先様がいてくださることに
改めて嬉しくなった、本日でした
それは
われわれの仕事が
決して明るくする、よく見えるようにするためだけの光ではなく
光の設計を通じた
おのおのの空間のここちよさを再現しているから、のニーズ、と
再確認できます
切れたからと言って適当な代替では済ませられない、と
思ってくださるほど
今の空間を大切に思ってくださっているのではないでしょうか。
これは照明だけに関わらず
みなさんはどうでしょう。
大切なモノに大切に接していますか
大切に接したいということに時短はないと思っています。
光環境設計室
菊原 啓子
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