独立記念日 原田マハさん
FBでゴッホ展 ー東京都美術館 が開催されますね、
「糸杉」を観るなら原田マハさんの
『たゆたえども沈まず』を読み返そう..との書き込みを目にしました。
原田マハさんの独立記念日を読み返していました。
ゴッホつながりではなく
原田マハさんつながり(笑)
24からなる短編集の中に「バーバーみらい」があります。
冒頭
なんだろうな、あの灯り。
そんなに遠くもない、でもすごく近くでもないところで
チカリ、チカリと点滅している
言葉でその光の情景を伝えるようになってから
それを叶える材料として
フレーズや単語、形容に敏感になってきたように思います。
チカリ、チカリと点滅したり
電球が切れたりすることがなくなった今。
風情がないなぁ、なんて思ったり
省エネルギーやメンテナンス費用の削減、というと
本当にそう
数字で表される効果として
わかりやすいです。
でも、
CD音源で人間が聞こえないという高周波音をきざみこまなくなって
やっぱり、アナログレコードがいいよね、と回帰の傾向があったり
LED光源も可視光の中でカットされている波長の部分に
やっぱり必要性を感じてみたり
聞こえないや見えない(影響が少ない)から
カットしました、では
成り立たない部分があるのでしょう。
何かがレイアウトされているわけではないけれど
大いにものをいう余白、みたいな存在でしょうか
風情・・なんて思ってみたけれど
そうだ。
明るければいい、を超えたい(光で)「風情」を作ってるような仕事・・!
無駄って思われる部分なのかもしれないけれど
聞こえる人には聞こえていたように
見えている、
感じている人にはきっと必要で
きっとそれは様々な価値を押し上げ、向上させるチカラがあると思っています!
光環境設計室
菊原 啓子
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風情とは・・独特の趣。味わい。また単に、けはい。様子。 「―のあるたたずまい」
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