光色と鉛直面
とある、チェーン展開の軽食店さんです。
大規模チェーン店さまは店舗デザインに対してマニュアル化していることが多いです。
照明計画も例外ではなく、マニュアルに基づき、店舗形状に合わせ微調整を行います。
照明器具メーカーに在籍していた時は
飲食店・物販店ブランドのマニュアル制作にも携わりました。
壁面の光色が気になります。
もしかして、クロスのデザインによって色温度(光色)を変えているの??
いや。。そうではないみたい。
右の柱、向かって左側は黄緑色みたいな光色
右側は赤みを帯びた白色・・
大規模チェーン店さまのマニュアルは照明器具メーカーさんが制作し、
当該照明器具のデリバリーまで担う(生産・在庫管理含めて)ことが多いので
メーカー違いによる、同色温度での光色の違い、とは考え難い〜です。
→同じ2700Kでも照明器具メーカーさんが異なると
光色が異なることが多いです(見え方が揃わない)
同メーカーさんでもLED素子の違いやLED素子ロット違いで光色が異なることがあります。
このような見えになっています。
鉛直面の明るさの確保は「明るさ感」の創出に必要な光演出手法です。
ただ、効果性が立証しがたい<光色の差>は空間バランスを削ぐ恐れが
あるので留意が必要です。
色温度だけでなく、分光を提示してもらえることが必要になります。
同じ2700Kでも器具によってこのカーブが異なりますから!
これからは光質の時代。
Panasonicさんの2700K相当のLEDの分光分布をお借りしました。
電球色に見える光(分光分布)として
(スペクトルの中で)青、緑が低く黄、オレンジが高い、とご覧ください。
この分光分布のカーブが異なると同じ色温度でも、光色の見え方に差が生じます。
画像の店舗の照明器具は色温度が異なりそうですが。
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