光設計目線〜スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店

ひとりの光設計担当者としての目線をもって、

スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店に敬意を持って行ってまいりました。


ご設計は建築家 隈研吾さん/隈研吾建築都市設計事務所

設計事務所様の当該ご案件URLはこちら

20190701曇 昼光の為 ファサードのライティングは未確認ですが

営業時間は8:00-20:00とのこと。いつかは店内からの漏れ光とサイン等の

ファサードライティングの構成を拝見したいです。

左側から入店  馴染みのある、カウンターが出迎えてくれます。

カウンター天板下に間接照明が配されています。

間接照明をどのように見せたいか?

→ 空間の中で、どのような光の印象で存在してもらいたいか?は

その光を受ける面の表情=マテリアル感と色相etcによって大きく位置付けられていきます。

表情豊かな、光がのった時に映えるマテリアルのセレクションだと感じました。

この素材は壁面にも使用されていて、

床からの間接照明の映え、として空間を構成しています。

そして、床からの光によって木面の明るい・暗い、陰影を醸し出します。

カウンターの商品を受け取る位置には、

木の意匠を踏襲したような光の意匠が配されています(3本)

縦向きの視覚的に感じられる、光のラインとして存在します。

カウンターから中へ向かってのViewは、細長い空間再奥の開口面の明るさが印象的です。

木の意匠が奥へと誘い、より開口部を印象づけています。

開口部からは

額縁〜縁取られたような緑が鮮やかに開いて見えます。

先ほどの緑に背を向けたファサードを見たView

昼光があるので、今度はファサード開口面の明るさが印象的です。

天井面には

配線ダクト(ライティングレール)が配されていて

プラグ式スポットライトでテーブル面への光のタッチや

木意匠、壁面への光ががりを創出しています。

カラーはシルバー。

こちらの仕上げにはシルバーが一番の馴染み色に感じました。

光の構成としては、

ピンク色の丸の箇所 【ライン的な光構成】

→水平方向 カンター天板下 間接照明

 床面(天井方向に向かって)間接照明 (床面から-100mm下がりアクリルカバー)

→垂直方向 カウンター前 光(筒)ライン意匠 

グリーン色の丸の箇所 【面的な光構成】

→壁面及び壁面意匠への光かかり

 テーブルへのタッチ(明るさの確保)

 天井木意匠への光かかり


細長く建築壁面に沿わせた〜床面の間接照明が

空間の(光)フレームを創っています。


昼光の影響で画像では少し認識しづらいですが

縦に独立して出てくる光効果は、カウンター前の光(筒)ライン意匠 として

とても空間に効いていて、素敵でした。


照明(光)設計担当の方とは相違があるかもしれませんが、

稼働しているお店に行かせていただいて、拝見した心象です。

トップライト(天井面 開口からの光)も配されていて

自然光と建築に付帯するライティングの構成が絶妙でした。


光環境設計室 きくはら けいこ

20190709加筆

光環境設計室

空間の内外問わず 光環境の設計を担っております。 「その環境や見せたいイメージ、商品に」その光はFitしていますか? どの位置に光を配するか?<テクニカル要素> どの様な光を配するのか?<光質> そしてその光をどんなマテリアルが受けますか? 空間に魅せる<デザイン>も大切 どこを切り取ってご相談頂いても、光環境設計目線を軸足に ご相談にお応え致します きくはら けいこ

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