ブルーライトとは(2)

ブルーライトとはデバイスや照明から発せられる悪い光、ということではなく

太陽の光にも含まれている波長です。380-500nm(ナノメートル)紫〜青の領域

われわれ人間を含む生物は一般的に言う『体内時計』を持って生命を営んでいます。

それを『サーカディアンリズム』ー約24時間周期で変動する生理現象で動物・植物・菌類

藻などほとんどの生物に存在しているーと呼びます。

われわれは太陽の光の色と動きによって、体内時計を合わせ、その時計に従って

生命活動をしています。

朝、目覚め〜太陽は低い位置から、朝焼けの少し赤薄い光を感じます。

昼間、活動する時間帯は太陽は高い位置にあり、青空は抜けるように高く澄んでいます。

夕方、1日の活動を終え休息に向かいます。濃く赤い夕焼けは低い位置に傾き別れを告げます

その太陽光の動き(高さ)と光色、と人間生活の流れを示したグラフが上記になります。


昼間活動するときに浴びたい日光、活動の象徴の光は体内時計を通じ

われわれの精神、カラダに活動の時間帯であること、その十数時間後に『休息(就寝)』を迎えることを教えてくれます。

太陽光によって、われわれのカラダはONになります。


このカラダONモードになる太陽光と同じ作用がブルーライトによって生じてしまったら?


就寝前にスマホを見ていると、眠りが遠ざかる、良質の眠りが得られない、に

つながっていきます。


ブルーライト、だけでなく

煌々と明るい白色の光の下で就寝前まで過ごしたりしてしまうことでも同じ作用が生じます。

夕方、休息に向かう時は夕焼けを経て、闇を迎える、でしたね😊

眠りに誘うタイミングは、控えめな明るさに電球のような光色がBetterです♪


照明を使って、太陽の光色の変化を再現するように1日を過ごしてみるだけで

日中の気力、モチベーションを上げたり、夜になると眠たくなる、というような

生理的な現象も誘導できます。


今日は体内時計、サーカディアンリズムのことと

ブルーライトは悪い人工光をさしているのではない、をお伝えしました。

後日(3)へ続きます。


光環境設計室

きくはら けいこ

光環境設計室

空間の内外問わず 光環境の設計を担っております。 「その環境や見せたいイメージ、商品に」その光はFitしていますか? どの位置に光を配するか?<テクニカル要素> どの様な光を配するのか?<光質> そしてその光をどんなマテリアルが受けますか? 空間に魅せる<デザイン>も大切 どこを切り取ってご相談頂いても、光環境設計目線を軸足に ご相談にお応え致します きくはら けいこ

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