家具の下の明るさ(1)
商業施設ですと、
家具(什器)の下端に明るさを配することは、よくさせて頂きます。
”浮遊感”などと言われて久しいですが
”ある”と”ない”では存在感が変わってきます。
奥の壁面前のアクセサリーの什器の背面に上下に異なる光を配しています。
(壁面に造作を制作いただき、その中に照明器具を設置)
下向きには”温調”と言う色温度(光色)が低い(キャンドル色)〜電球色に変化する調光
上向きには光の強さが変更できる〜いわゆる調光、の光を配しています。
奥の壁面、一面が明るく見えるように!の狙いと
低い色温度(赤っぽいキャンドルみたいな)光を低層に配することで
安定感や趣(おもむき)、鉄製の家具を引き立てる光として計画しています。
明るさがないとこのような感じです↓↓↓
商品に光が当たっていても
どこか、寂しい感じ・・・
空間感が上がると
ショーケースの商品たちがぐっと引き立てられます。
背面の上向きの光が、ショーケース〜ガラス越しに効いています!
商品に直接当たらない光、でも
空間の構成〜見え方、魅せ方に大きな影響を与える演出光です。
特に最近の潮流としては、ポツン、ポツンと光が当たっている印象、より
一定の明るさがある中にピックアップの光が落ちるような
大きくは”メリハリを利かさない”構成を好まれるようになってきています。
配光・角度(光の広がり)色温度(光色)演色性そして配置を設計して
思ってもらいたい印象の演出に光のチカラを最大に発揮してもらいます♪
後から、は計画ができない位置への(光)設計がほとんどです。
早目〜早目に検討をさせて頂けると、出来ることが増えます♪
そして、出来た場合の効果も高くなります♪
美しい、価値ある光はもちろん
収まりの良さも、とても大切です!
光環境設計室
きくはら けいこ
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