照明デザイナー
最近は建築設計、内装デザインに携われせていただくことも多くなっていますが
光の設計、世の中的には<照明デザイナー>と称される生業が軸足です。
光ってプロダクト→実物が見られて、共通認識が取れるものではなく
実際の光を見てもらうことも、その環境の再現、体感頂く、にも苦慮する業です。
そのせいもあってか、<表現することば>をたくさん集めるようになりました。
それは書籍の中から、も、そうで
最近、表紙、タイトル、パッと開いたページの一文に心奪われて、即買いした小説
近藤史恵さんの『ときどき旅に出るカフェ』
カフェで提供されるスィーツやお料理のレシピ
食されているお国事情話〜を通じて
まるで、旅に連れて行ってもらえるような心地を味わう中で
日々の生活の心情が描かれている、素敵な1冊ですが!!
主人公 瑛子(えいこ)の勤め先が「永野照明」(ひのしょうめい)(笑)
「ホテルのリニューアル案件」・・・など結構リアルな感じが文中に出ます。
今、読み返すとオフィスや店舗に照明器具を販売している会社、とあるので
少しリアルではないところも感じましたが
照明器具メーカー?卸し?さんの主人公さんなんて♪嬉しくなりました。
「ライティングデザイナー」という設定で、ドラマに登場したのが
木村拓哉さん主演 主人公 伊藤直季さんの職業でした。「眠れる森」1998年
我々の間では小さくブームになって(笑)図面ケース等々のリアリティの話などをしました。
照明に携わる方は、メーカーの方であっても、製造の方も、我々のような設計も
施工くださる電気工事さんも、「照明好き」の方が多いです。
売れればいい、売ってしまったらおしまい、という感覚の方は少ないと思います。
ご案件にひっそりと寄り添って、完成を喜ばせていただく、黒子のような存在。
照明器具を販売しているのだけれど、
照明器具を設計で配しているのだけれど、
その先の、照明(光)がもたらす効果や環境を提供させていただいている、という認識が
早くから根付いているように思います。
売っているのは器具ですが
開発しているのも器具ですが。
光の効果、効果で建築、ご案件の価値が向上することを提供している、と
多くの方が認識しています。
それは本当に「照明(光)好き」だからかもしれません。
光環境設計室
きくはら けいこ
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