魅せる物販店
10年前くらいというと
商業施設さん、Shop(テナント)照明は 省電力光源にシフトしてきた頃です。
置き換えが可能であれば、LED光源等にという流れが、施設側の環境照明にと止まらず
テナントにまで要求されてきた頃です。
今と違って、LED光源器具は暗くて(明るさが足りなくて)価格も高く
導入のハードルが高かった時代です。
京都、ジュエリーブランド KAORU さま https://kaorukyoto.com とは約10年、
有楽町ルミネさまへのご出店でお声をかけていただいてから
光の設計を担当させていただいています。
10年前に、ブランドさんが「光の質」に対して、耳を傾けてくださる、は
とても衝撃的で嬉しかったです。
まだまだ、その頃は「光の質」というよりは
「光の当たり方」=テクニカルな要素を光の設計だと認識されていた、と思います。
光提案の採用には、ブランド・オーナーデザイナーkaoruさんの眼が効いたと思います。
ご自身の作られるものへの見え方、魅せ方へのおこだわりが強いです。
「当たっていればいいだろう」「明るければいいんだろう」という眼やご思想には
きっと不要な分野を、職責として担っています。
2020年3月緊急事態宣言発令前に、リニューアルオープンされた
KAORU 京都藤井大丸店さま
お店に伺うたびに、Shopスタッフさんへ「光の不都合はないか?」伺います。
ブランド・オーナーも魅せ方におこだわりがありますが、
Shopでお客さまと接する、スタッフの方の眼、商品へお客さまのお顔映り(試着時)には
とてもデリケートな感覚をお持ちです。
今回は商品に対して、
キラキラ感を演出する光質と
クリア感(質感)の見え方を創出する演色性の選定
内装の白色に対する見え方、明るさのバランスの設計に重きをおきました。
明るさのバランス、はプラス、on、で照度(明るさ)を上げる、思想ではなく
「暗がりを払拭する」細かな光を配しています。
私にとって、
とても大切なご案件「KAORU」さんですが
実はKAORUさんのアクセサリーのファンでもあります。
スタッフ方も良い方ばかりです。
いつまでも世界に素敵をお届けしていただきたいです。
実店舗での素敵の演出の一端を担わせていただけることに幸せを感じております。
光環境設計室
きくはら けいこ
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