天職を育む才能

昨年はひとの集うイベントはほぼ皆無となって

11月のわずかな隙間、にご招待いただいた大光電機さんご主催の

「安藤忠雄建築研究所アネックス見学、こども本の森 中之島 特別講演」は

ひとと会する機会、建築に触れる機会、なんだか色々な意味のある時間となりました。


建築設計事務所様との「光」の話は、

「照明器具を配すること」を照明(明るさの)計画なんて考えていると

一笑されて終わってしまう・・

空間の中の光を別に「人工光」と決めていないでしょ

人工的な明るさだって、照明器具がなくても得ることができるでしょ、

そうそう、あの海が光って見えるのは何で?

光の可能性もだけれど、同時にわたしの可能性にも期待されるような創造作業


安藤先生の事務所だけでなく

建築に内在させて、ソケット+裸電球で明るさを得るような(器具は使用しない)手法、

今であればLED光源を利用して、明るさだけを配するような方法のリクエストは高い、です。


きっとどの分野にでも、共通する感覚だと思います。

「どの到達点を見て取り組んでいるのか」の話、なのかなと思います。


今、すぐにできなくても

それは、探求し続ける〜地図を持ち続けよう、という志かもしれません。


安藤忠雄建築研究所アネックス見学の際、とても嬉しいキモチになりました。それは、

建築の見所、自分自身の興味の矛先ができていたこと。

照明器具メーカー在職中、照明設計を始めたばかりの頃は、折角の機会〜

スカイビルの構造見学などもいただきましたが、

残念ながら、何を見たらいいか?も、何がすごいのかも・・よくわからなかった。

ただ、見に行かせてもらった、だけ・・だった(→ そういう経験ももちろん大切!)


そこから30年余り

時間を持て余すこともなく、自分なりの楽しみ方を見出せていたこと

続けていることで得られる、何かがあるんだな、と実感して嬉しくなりました。


やりたいことが見つからない、

天職って何だろ?と悩むこともあると思います。

でも、もしかしたら、

天職とは自ら育て咲かすことで「天職」にだんだんとなってくるモノかもしれません。

決してサラブレッドではなかった(笑)わたしもそう感じられるようになりました。


「育む」は 24時間。きっと「どう生きているか」のことだと感じます。

そのどこかを切り取って、

わたしの場合は「光環境」「明るさ」「見え方」などの提案を

させていただいているのだと思います。


見学・講演会で素敵な本を記念にいただきました。

2020年の記念 ありがとうございます。

2021年はいろいろな記念や思い出で人生にたくさんの彩りが戻りますように!


光環境設計室

菊原 啓子

光環境設計室

空間の内外問わず 光環境の設計を担っております。 「その環境や見せたいイメージ、商品に」その光はFitしていますか? どの位置に光を配するか?<テクニカル要素> どの様な光を配するのか?<光質> そしてその光をどんなマテリアルが受けますか? 空間に魅せる<デザイン>も大切 どこを切り取ってご相談頂いても、光環境設計目線を軸足に ご相談にお応え致します きくはら けいこ

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