夏のライトアップ
京都駅での乗り継ぎの際に、頂いたご案内
寺院のライトアップは30年ほど前から始まったと記憶しています。
先駆けは画像左に小さく見えている「高台寺」さん、の印象が強いです。
ライトアップ、など光の催しは「イルミネーション」と捉えられる背景からか
冬のイベントのイメージがあったと思います。
そう冬季は空気も澄んでいるし、日没も早いですもんね。
夏の光のイベントといえば「花火大会」だったでしょうか?
今は夏でもライトアップ。素敵ですね。
ライトアップはこのような期間や季節限定の催しとしてあるので
その存在に注目が集まります。
常設の建築物やご住居の灯りは「ライトアップ」と時に称されても
それは生活や景観に馴染む、風景の中でキラリと光るエッセンス的な
輝きを期待するのであって、眩いばかりのきらびやかさ、とは異なると考えます。
それはヘアスタイルが決まっていると、気分がいい(笑)くらいの
日常レベルのベア(ベースアップ)にプラスアルファ、くらいが丁度いいのかも
しれません。
毎日を癒してくれたり、毎日素敵に感じる、さじ加減って
期間限定のライトアップより、デリケートで落とし所への配慮が必要と考えます。
非日常のお楽しみに、ぜひ寺院のライトアップにも足を運ばれてください!
東寺(京都)五重塔は陰影があって美しい佇まいです。塀外からでも愛でることができます。
光の効果って結局、陰影のおかげで成り立っていると考えます。
どうしても「ここが暗いよ」なんてご指摘があったりしますが〜
暗さがないと明るさって認知できないんですよね。
明るさ以上に 対比の暗さ感を設計している、とも感じます。
光環境設計室
菊原 啓子
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